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- チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・前書き - ウルフ [8/31(Fri) 5:35]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その1 - ウルフ [8/31(Fri) 6:24]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その2 - ウルフ [8/31(Fri) 7:40]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その3 - ウルフ [8/31(Fri) 8:42]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その4 - ウルフ [9/1(Sat) 22:32]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その5 - ウルフ [9/2(Sun) 5:48]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その6 - ウルフ [9/2(Sun) 6:16]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その7 - ウルフ [9/2(Sun) 7:45]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その8 - ウルフ [9/3(Mon) 2:00]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その9 - ウルフ [9/3(Mon) 2:30]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・後書き - ウルフ [9/3(Mon) 2:56]



チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その5
ウルフ [Mail]
9/2(Sun) 5:48
さて、いよいよ海水浴の当日の朝が、やって来た。
数百人にのぼる、タークスの海水浴参加メンバーが、
ぞろぞろとガル・ダ・バル島の砂浜に集結した。
ここは、普通のエリアとは離れているため、ほとんど
貸し切りのプライベート・ビーチと言っても、差し支え
が無かった。
おりんさんとチタンが海の家を建設してる間に、他の
社員が草刈りや邪魔な樹木の伐採、岩などの撤去などを
行っていた為、かなり視界が開けた広場になっていた。

おりんさんとチタンが建設した海の家は、普通の木の
屋根と床板と柱で出来ており、後はオープンカフェ風の
席と座敷が用意されている、いたってオーソドックス
なものであった。別段凝った造りのものではなく、
どこにでもある様な、普通の海の家である。
だが、逆にそれが雰囲気を出しており、評判はなかなか
良い様である。

さて、その海の家の前に用意された、1段高くなった
壇上で、サムスが開始の挨拶をしようとしていた。

「みんな、いつもお仕事お疲れ様〜。」

「お疲れ様〜。」っと、集団から返事が来る。

「堅苦しくて長い挨拶は抜きにするわ。今日は骨休め
に海水浴よぉ〜。みんな、楽しんでねぇ〜。」

「イエ〜イ。」と、またしても集団が反応する。

「あと、ちゃんと前もって渡しておいた注意書きは、
読んでくれたかしら〜?」

「読みました〜。」っと、また集団から応答がある。

「決まりを守って、楽しい海水浴にしましょうね〜。
守らない悪い子には、お・し・お・き、よん。」

「してくれ〜。」と、一部の熱狂的サムスファンが
反応する。

「オホホホホ。それじゃ、みんなしっかり楽しむの
よぉ〜、解散〜、レッツ海水浴〜。」

ワアーっという歓声と共に、人の塊が一気に崩れた。
ちなみに、着替えは更衣室が用意されていて、そこで
行う事になっている。装備と違って、服だけは簡単に
着替える事が出来ないからである。
いつものドレッシングルームの利用と違い、普通の
更衣室である。
なお、上から見る事が出来無い様に、ちゃんと
天井付きになっている。

「さてと、早速最初のチャンス到来だなと。」

この機会を、それこそ蛇の様に伺っている男が居た。
他でも無い、ラウドである。

(天井があるから直接は覗けないけど、どこか隙間
は無いかなっと。)

ラウドは、特注の超小型カメラを持って、こっそりと
女子更衣室に近寄って行った。
が、

ピッピッピッピ・・・・。
いきなり、ラウドの頭上で音がした。

(ん、何だ?)

ラウドがそう思った瞬間、

ちゅど〜ん!!

「のわ〜!!?」

爆発が起こり、ラウドは黒焦げになった。

「はい、記念すべきゴキブリ1匹目ですう〜。」

声の主は、マルチという名の、レイキャシールだった。

「ななな、これは一体・・・。」
「痴漢撃退用の、トラップですう〜。」
「な、トラップって・・・。危険物は持ち込み禁止じゃ
無かったのかあ〜!?」
「ちゃんとサムスの許可は取ってありますう〜。
それに、今のラウドさんの方が、よっぽど危険物
ですう〜。」

ラウドは、ガクっと頭を垂れた。

(い、今の爆発でせっかくの特注カメラが・・・。)

ラウドが大枚払って購入した特別性のカメラは、無惨に
消し飛んでいた。
ラウドが呆然としていると、別の場所で同じ様な爆発
が起きた。

「あ、ゴキブリ第2号ですう〜。」

その後も、連続して次から次へと爆発が起こり、都合
何回爆発したか、定かでは無かった。
おかげで、女子社員の乙女のピンチは守られたので
あった。
その頃・・・。

ラウドがトラップに引っかかった、最初の爆発が起きた
時、ウルフは隣で着替えていたサムスに、壁越しに話
かけていた(ちなみに、更衣室は全個室である)。

「ん?今の音は何?」
「さ〜て、何かしらねえ。」
「ところでサムス。」
「何かしらぁ〜?」
「何でまた、急に海水浴なんて企画したの?時期的には
確かにぴったりだけど。」
「ん〜、ほんの気まぐれよ〜。パイオニア2は、空調が
効いてるから特に暑さは感じないけど。やっぱり季節
でしょ〜?」
「ん〜、まあね。」
「まあ、いいじゃないのぉ〜。」

サムスは、ウルフの質問を(いつもの通り)適当に
はぐらかした。

「それより、今日は楽しみましょう。遅いとおいて
くわよ〜。」
「はいはい。」

こうして、海水浴は始まったのであった。


            第5話 了



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