「ここは・・・」 私は、鼻をくすぐる土の臭いと、頭髪から頬にかけて冷たく流れる 水にやっと我に返ることができたようである。
永い眠りから覚めたような、怠さとめまいが私をさいなませているが 今自分が立っている場所を認識できた時、すでに全身緊張感で鳥肌が 立っていた・・・・
「ブリテン王国・・・・フェルッカサイド・・・」
そう、プレーヤーキラーが俳諧する森の中に私は大胆にも気絶し 横たわっていたのである。 直ぐさま、メイスを構え秘薬、調合剤、包帯を確認し 町に向けて走り出す! 走る!走る!! 赤い名前を見る前に!!
・・・・・
今まで気絶して緩みきった筋肉に一気にアドレナリンを送り込んで いた足が止まった。 「来た・・・」 私の索敵範囲に赤いネーム・・・PKだ。 パラライズの魔法をプレキャストし、その方向へ飛び込んでいく。 相手はまだ気づいてなかったらしく、奇襲に成功した。 硬直したPKの身体に、鈍い音をたててメイスが食い込む。 周囲の地面が真っ赤に染まっていった・・・とどめは調合材爆弾で 相手は「あぅぅぅ・・・」と断末魔をあげて倒れ込んでいった。
相手の身体を切り刻み、金銭を奪い、首を切り取りカバンに詰め込む。
そう。私はPKハンターのmekiだったのだ・・・ 仕留めた時のエクスタシーを復帰そうそう味わせてくれたPKに 「very thx」とだけ吐き捨て、寄ってくるPKの幽霊を無視し 町に向けてまた走り出す。
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