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- 平和(?)な日々 プロローグ - じゅん [6/2(Mon) 12:50]
Re:平和(?)な日々  - じゅん [6/2(Mon) 14:35]
Re[2]:平和(?)な日々  - じゅん [6/2(Mon) 15:07]
Re[3]:平和(?)な日々  - じゅん [6/2(Mon) 15:57]
Re[4]:平和(?)な日々  - じゅん [6/2(Mon) 16:29]
Re[5]:平和(?)な日々  - じゅん [6/2(Mon) 17:53]
Re[6]:平和(?)な日々  - じゅん [6/2(Mon) 20:14]
Re[7]:平和(?)な日々 エピローグ - じゅん [6/2(Mon) 21:19]
Re[8]:平和(?)な日々 あとがき - じゅん [6/2(Mon) 21:25]



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平和(?)な日々 プロローグ
じゅん [Mail]
6/2(Mon) 12:50
「・・んーと・・どこにあるのかなぁ・・」

一人の少女が部屋を物色している。
部屋というよりは倉庫であろうか。
天井に申し訳程度に付いている明かりを頼りに
少女は何か探しているようだ。

散らかった物は、少女には縁遠い物のように見える

古めかしい装飾を施した両刃の剣
無骨な鉄の大剣
羽の飾りが特徴的な長銃
悪魔の目を模した杖
文字のような紋様が書き記されている札

少女は手を止めると微笑んだ
「あ、あったあった・・フフフ・・」

少女は目当ての物も抱えて部屋から出て行った
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Re:平和(?)な日々 
じゅん [Mail]
6/2(Mon) 14:35
「なんだよ・・もうちょっと静かに寝かせてくれよ・・」

男は起きぬけにそういった。
ずいぶんと騒々しい目覚めだったようだ。
ドアの外からは慌しい足音が鳴り続けている。

「何かあったんですかねぇ?」
キッチンから可愛らしい声がした

「さあな、こんなにもうるさいと寝ていられんな」
男はベッドから降りるとタオルを掴み洗面所へ向かう

すでにテーブルにはコーヒーが置いてある

「もう少しで朝ご飯できますからねー」
「うん、すぐに行くよ」

冷たい水で眠気を吹き飛ばすように洗顔をして
テーブルへと向かう

男が椅子に座ろうとした時、室内の通信機から呼び出し音が鳴る
「あ、私がでますよ」
キッチンから朝食を運んできた少女が通信機へ向かう
「すまないな」
男はそう言うとコーヒーにミルクを入れスプーンで混ぜ始めた

少女が通信機のスイッチを付けると
いきなりあわてた声が部屋に響いた

「ジュン殿よろしいかな?」

少女はいきなりの大声に驚きながらも答える
「は、はい。なんでしょう?」

通信機から予想しなかった声が返ってきて戸惑ったのであろうか
相手はさらにあわててしまったようだ
「ナンバーを間違えたか?いやまさか・・通信機までやられたのか?」
少女がおそるおそる話しかける
「あ、あのぅナンバーは間違えてません、ここはジュンさんのお部屋です」

「ルー、変わったほうが早そうだ」
「はい、そうですね」

ジュンは通信機に向かった
「おちついてくれないか?折角の妻の手料理が楽しめないじゃないか」
何気ない一言にルーが顔を赤らめる

「おおジュン殿、実は大変なことがおこってしまいまして・・すぐに来ていただけませんでしょうか?」

「・・・・・わかった、なるべくすぐに行くからとにかく落ちつけ、とりあえずお茶でものんでまっててくれ」

「し、しかし・・」

ジュンは通信機のスイッチを切るとテーブルに戻った

「いいんですか?勝手に切ってしまって・・」
「折角君が用意してくれた朝食があるんだ。食べてからでも罰は当たらないだろう?」
そう言うと香ばしく焼けたパンを口へ運ぶ

「それにあんな状態じゃあまともにはなせないさ」
「それもそうですね」


談笑しながらの朝食が終わるころには通信から20分が過ぎていた

「さて、余り待たせるのも悪いな、そろそろいってくるよ」
「はーい、いってらっしゃい」
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Re[2]:平和(?)な日々 
じゅん [Mail]
6/2(Mon) 15:07
ホールに向かうとなにやらただならぬ雰囲気が漂っていた
落ち着かない様子で歩き回ってる者もいれば、声を潜めて話す者もいる

「お待たせしました」

「おお、遅かったではないですかジュン殿」

「何があったのですか?」
「実は、物置部屋が何者かに荒らされたようで・・」
「それで?何か無くなった物はあるのですか?」
「はい、先日ギルドから届けられた銃が無くなっていまして・・」
「ふむ、・・他にはなにか?」
「他に無くなっていた物はありません・・あ、後・・お嬢様の姿が今朝から見当たりません」
「・・・・・・・・・・」
ジュンは頭を抱えた
(・・・・また、お嬢様の仕業か?)

「わかりました、後は私にお任せください、皆様は通常の仕事に戻っていてください」

「ジュン殿、何か心当たりでも在るのですか?」

「・・ええ、まぁ」
苦笑いしながらホールを後にした
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Re[3]:平和(?)な日々 
じゅん [Mail]
6/2(Mon) 15:57
自室に戻るとルーが退屈そうに座っていた
「ただいま」

「あ、お帰りなさい、何があったんですか?」

「いやなに・・大した事じゃなさそうだったが・・ラグオルに降りねばならなくなったのでな、出かけてくるよ」

「ラグオル・・ですか・・」
ルーは黙って考え込んでしまった

「ん?どうしたんだ」
と言いつつジュンは服を着替え始めた
濃紺のフォース用の服に、眼鏡を戦闘用に取替え
髪を後ろでまとめている
別のクローゼットから金属で強化されたグローブを取り出し身に着ける

「私も一緒に行ってもいいかな?」

「かまわないさ、それにそう言ってくれる事を期待していたからな」

「ふふふ・・、じゃぁ私も用意してきますね」

「ああ、まってるよ」
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Re[4]:平和(?)な日々 
じゅん [Mail]
6/2(Mon) 16:29
ハンターズギルド内に降り立った二人は早速チェックガールに最新のテレポート履歴を見せてもらった

「・・・・あった、森へ誰かと一緒に降りたらしいな」
「でもなんでお嬢様がラグオルへ降りたと思ったんですか?」
「・・ん、ああ先週だったかな、私とお嬢様が森の散策していた時の事さ、見たこともない銃を拾ったんだ」
「へぇ・・」
「ラボに銃の解析を依頼してね、解析が終わり次第ギルド経由で家に送ってもらったのさ」
「もしかして無くなった銃がそれなんですか?」
「たぶんな、お嬢様はその銃に興味をもって試し撃ちにでも、と思ったのさ」
「なるほど・・・」

二人はチェックガールに礼をいいテレポーターに向かう

「さて、久しぶりのラグオルだ気を引き締めなければな」
「はい、がんばります・・」


一方そのころ森の奥では・・・・・

「その強い銃でこのでかぶつなんとかしてくれんもんかね・・」
フォーマーがハニュエールの少女に向って冗談を言う

「ボクばっかりに働かせないで自分でもやったら?」
ハニュエールの少女は負けずにいいかえす

「さっきは手を出すな、って言ったのはだれでしたっけか?」
フォーマーはめんどくさそうにテクニックを使う

「とにかく、こいつ何とかしないとね」
ハニュエールは狙いを定めて銃の引き金を引く

「へいへい、まぁ助けでも来ればらくなんだろうけどな」
フォーマーはぼそりとつぶやいた
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Re[5]:平和(?)な日々 
じゅん [Mail]
6/2(Mon) 17:53
森に降り立った二人が目にしたものは
凶暴化した原生生物の屍骸であった
どれも皆槍のようなもので貫かれた痕が残っている

「思ったよりも強力な銃のようだな・・」
「これなら心配ないかもしれませんね」

しかし、ジュンは不安が頭から離れなかった
(この銃が落ちていたとなると、森にこの銃が効かない奴がいる可能性があるな)

「ちょっと、急ごうか屋敷の者もお嬢様の心配しているかもしれないしな」
「そうですね、早く終えてゆっくりしたいですもんね」

二人は森の奥へ足を進めた

時刻が正午に差し掛かる頃になるとセントラルドーム入り口にまできた
これまでは屍骸はたくさん在ったものの
生きた原生生物には一度も遭遇しなかったためいつもより早く進むことができたようだ

「そろそろ追いついてもいい頃ですねぇ・・」
ルーがつぶやく

「そうだな・・む、お嬢様だ!!」
二人が前方を見ると今まで見たこともない巨大な生物と対峙している二人組みがいた

「・・・なんだあれは?」
「おっきぃですねぇ・・」

あっけにとられて見ていても二人組みが苦戦しているのは明らかだった
「いかん、ぼうっとしている場合でないな」
「はい!」

二人は巨大な生物に駆け寄りながらテクニックをつかう
同時に火球を放つと二人組みに離脱のチャンスができた

「あれージュンさんどうしてここへ?」
「なんだか知らないが助けがきたようだな」
巨大な生物から離れながら呑気に話しかける

「話はあとにしましょうお嬢様、まずは逃げるのが先です」

しかしお嬢様と呼ばれたハニュエールは
「やだよ、ボクあいつを倒すんだ、だから協力してよ、ね」

「・・・・・・・・・・」
(お嬢様は頑固だからな・・ここで言い争うよりも倒せるなら倒してしまったほうがいいか、しかし)

ジュンの頭にはまだ不安が残っていた
(被害は最小でいいか・・いざとなったらお嬢様だけでも逃がさなければな)

「判りましたお嬢様・・、ルーもう一人の方と逃げて・・」
「いやです」

言い終わる前にルーはジュンの言葉を遮った
「俺も逃げるのは御免だな」
フォーマーも言う

「ならば4人でかかりますか・・もしかしたら倒せるかもしれませんね」

この言葉を合図に4人は巨大な生物「ドラゴン」と再び対峙することになった
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Re[6]:平和(?)な日々 
じゅん [Mail]
6/2(Mon) 20:14
ドラゴンの巣窟らしき地下の空洞に再び足を踏み入れる

「さーて、どうやって倒そうかね」
フォーマーのファインがつぶやく

「さっきのフォイエはあまり効いてなかったようですねぇ」
ルーが呑気に言う

「じゃぁボクの新しい銃で頭を狙い撃ちかな?」
と嬉々として話すはハニュエールのキラ

「まずは身の安全からでしょう、シフタとデバンドを掛けておきますがくれぐれも無茶だけはしないように」
ジュンが落ち着いた声で話す

ドラゴンが咆哮を挙げて近ずいてくると
各自一斉に横、或いは後ろへと回り込む

横から頭に狙いを定めたキラは手にした銃を乱射するが
ドラゴンは頭を大きく左右に振って歩いているためなかなか当たらない
ファインはスライサーを胴体目掛けて放っているものの
ドラゴンの強靭な皮膚の前には大きくダメージを与えられないようだ
「やはり、テクニックで一度動きを止めるか・・」
ジュンはギゾンデ、ルーはギバータをTPの続く限り使い続ける

ファインもギゾンデを使うと、ドラゴンが急に悲鳴のような咆哮を挙げてうずくまる

「やった、これなら当たるよ」

キラはうずくまった頭に狙いを定めて銃を放つ

「よし今のうちに回復だ」
「はい!」
二人でレスタ、シフタ、デバンドを掛け万全の態勢にして、一気にたたみ掛けようととしたその時

一際大きな咆哮と共にドラゴンが飛び上がった

そしていきなりキラ目掛けて急降下してきた

(しまった!!)

ジュンがそう思ったときにはすでにドラゴンは地中に潜った後だった
側には倒れて動かないキラの姿があった

「う・・・」
か細いうめき声があがる

(命には別状はないか・・だが・・)

レスタを使い必死にキラの回復をしていると今度はルーの足元からドラゴンが飛び出してきた

(!!)

「きゃぁぁぁぁ・・」

ルーが空中に放り投げられる

「早くルーちゃんの所へいって!!」
倒れていたキラが叫ぶ

「しかし、お嬢様はもう平気で・・」
ジュンが言うよりも早くファインが
「おれがついてるから、お前は向こうの手当てして来い!!」

「すまない」
と二人に一言告げるとルーの元に走る

「あの二人はどんな関係なんだ?兄妹かい?」
場違いな質問がファインからでてくる

「夫婦だよ」
律儀にも質問に答えるキラ

「犯罪じゃないのか・・・・・」
冗談ではなく本当にそう思ったらしいファイン

ルーの元にたどり着くと必死の形相でレスタを使う
だがレスタの効果は一向に現れなかった

(まさか・・・いやそんなはずはない!)

(もっと強力なフォトンがあれば・・よし、一か八かだが)

ジュンは精神を集中し足元に一つの円陣を描く

フォトンミラージュ

マグの力を借りて蓄積したフォトンを一度に開放する方法である

(頼む・・効いてくれ・・)
開放したフォトンが一箇所に集まりある形を作り上げる
それは長髪の女神のようにも見えた
フォトンミラージュから柔らかい光が降り注ぐ

すると、ルーの顔に赤みが差し生気が戻った
(よかった・・・)
すかさずレスタを使いルーの回復にあたる

すると後方で回復していた二人が驚愕の声を上げる
「な、なにこれ・・?」
「なんだ、どうなってるんだ?」

見るとキラが手にしていた銃の装飾が剥がれ落ち
一回り小さくなっていた

銃は傘が開くように展開され、真の姿を表す
うっすらと光を放つ銃に目を奪われながらも迫りくるドラゴンに向けて銃口をむける

(なんだか解らないけど、とにかくあいつを倒さなきゃ)
キラが引き金を引くと今までにはない勢いで光の槍が放たれる

その一撃でドラゴンの片方の翼がちぎれ落ちる

「す、すごい威力だ・・」
ファインが思わずつぶやく

「よしこれならあいつも倒せる!」
キラはドラゴンの頭に狙いをさだめるがもうその必要はなかった

空洞全体を震わせる、悲痛な叫びと共にドラゴンはゆっくりと崩れ
落ちて行った
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Re[7]:平和(?)な日々 エピローグ
じゅん [Mail]
6/2(Mon) 21:19
ジュンはルーの部屋へ向っていた
ドアホンをならすとマイクに向って喋る
「私だジュンだ、はいってもいいかな?」

返答はなかった
もう一度ドアホンをならす
すると・・
「あ、ちょ、ちょっとまってください」
と明るい声が返ってきた

しばらくして
「ど、どうぞ」
と入室の許可がおりたのでドアを開ける

ルーはベットに慌ててもぐりこんだ
「どうした?寝ていたんじゃなかったのかい」
訝しくおもって問いかけるとルーは顔を赤くして
「なんでもないです」
という

「そうか・・・具合はもう良いのかな?」
「はい、もういつも通りにできますが」
「・・・よかった、二日も眠っていたからな、生きた心地がしなかったよ」
「心配かけてすいませんでした」
「いや、私の方こそ謝らねばな、君を守れなかった」
「いいんですよ、今こうして二人でいられるんですから」

唐突に二人は黙り込んだ
ジュンがルーに顔を寄せようとする
ルーも静かに目を閉じると・・
ドアが開き明るい声が響いた
「こんにちはー、ルーちゃんげんき?」
驚いて振り返るとキラが部屋に入って来た
ジュンは慌ててルーとの距離をとって平静を装う
「お、お嬢様いらっしゃったのですか・・」
慌てているため上手く言葉が出ない
ルーも顔を真っ赤にしている
「は、はいおかげさまで・・」

しどろもどろな二人にキラは元気一杯に語りかける

「今日ねボク、ファインさんとそのお友達と洞窟の方にいくことになったんだ、それでね・・」

キラの言葉を遮るようにジュンがわめくように言う
「いけません、あの銃はもう使わないと約束したじゃないですか!それにお嬢様、また今回のようなことがあればどうするつもりですか!」
「だってぇー、「蒼き聖銃使いのキラ」をご指名なんだよ?あの銃ないと嘘ついちゃうことになるじゃない・・・それに」
「それに?」
嫌な予感が頭のなかに浮かぶ
「もう持ってきちゃったんだ、えへへへ」

「・・・・・・・・・」
「じゃぁねー、いってきまーす」
「お待ちください、お嬢様!!!」

立ち上がりキラを追いかけようとするジュンの袖をルーが掴む

「私を守ってくれなかった罰です、今日は一日一緒にいてください」
ルーが微笑みながら強い口調でジュンに告げる
「・・あ・・う、しかし・・」
「いいじゃありませんか、ファイン様たちなら信頼できますし、ね」

しばしの沈黙の後
「そうだな、君を守れなかったのは確かだし、あの銃も今は普通の銃となんら変わりなく使えるようだしな・・」
「お仕事の話はここまでにしてください」
そういってルーが屈託のない笑顔で話しかける

いつもの平和な日々がセルフィーユ家に戻ってきたかどうかは知る由もないが、今このときは確実に平和である
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Re[8]:平和(?)な日々 あとがき
じゅん [Mail]
6/2(Mon) 21:25
はい、すいませんやっちゃいました

つたない文章で恥も無く小説を投稿してしまいました

改めて読み返してみるともっとこう、上手くできそうだったり
恥ずかしくて顔から火がでそうになります

今回の執筆にあたり

キャラ出演を了承してくれた
きらさん ファインさん
どうもありがとうございました
不満などがありましたら遠慮なく突っ込んでください

なお、この小説内の設定は独自の物ですのでPSO本編と違うという類の突っ込みはできれば遠慮します  (^^;)
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