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- GCPSO小説・「お茶汲みの心得。」前書き - ウルフ [12/1(Sat) 19:38]
GCPSO小説・「お茶汲みの心得。」その1 - ウルフ [12/3(Mon) 18:17]
GCPSO小説・「お茶汲みの心得。」その2 - ウルフ [12/31(Mon) 19:23]
GCPSO小説・「お茶汲みの心得。」その3 - ウルフ [11/26(Wed) 0:42]
GCPSO小説・「お茶汲みの心得。」後書き - ウルフ [11/26(Wed) 0:57]



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GCPSO小説・「お茶汲みの心得。」前書き
ウルフ [Mail]
12/1(Sat) 19:38
前回に続いて、GC・PSOを舞台にした、小説の
アップです。
今回は、おちゃらけ半分・シリアス半分でお送り
いたしたいと思います。
では、主な登場人物の紹介から。

サムス・アラン
レイマール。
なんでも屋「タークス」の社長。

(エンジェル)ウルフ
ハニュエール。
サムスの秘書兼ボディーガードにして、サムスの
専属お茶くみ係。
タークス秘書課(いつ出来たんだよ)課長でもある。
均整の取れたナイスバディを持ち、なおかつ抜群の
美人でイイ女。
中身はアネゴだが・・・。

(ビーナス)ウルフ
フォマール。
ウルフ率いるタークス秘書課所属の、お茶くみ係の
見習い。
ウルフ不在の時、彼女の代わりにサムスにお茶を給仕
するのが仕事。
が、主な仕事はサムスのパシリ。

(ゴッド)ウルフ
ハニュエール。
ビーナスと同じく、ウルフ率いるタークス秘書課所属
の、サムスのボディーガード見習い。
これまたビーナスと同じく、ウルフ不在の際には、
サムスの身辺警護をする。
扱う愛用のラストサバイバーがあぶなっかしいと、
周りから言われること、たびたび。
セクシーダイナマイトバディの持ち主。

スクープガール
レイマール。
タークス情報部所属で、いつもカメラを持ち歩いて
いる。
ハンターズとしてはイマイチだが、そのカメラテクと
情報網は超一流。
メガネっ娘。

チタン
レイキャスト。
キャストながらお茶を愛する、タークス茶飲みロボ。
なぜお茶を摂取出来るかは、謎。
そして、どこが口で、どこから飲むのかも謎。
さらに、飲んだお茶がどうなるかも謎・・・。
時間があると、どこででもお茶を飲んでいる。
ズズズ・・・/亘\

チタンは勝手に出しました、すいません。

それでは、短いながらもごゆっくりお楽しみ下さい。
レスをつける


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GCPSO小説・「お茶汲みの心得。」その1
ウルフ [Mail]
12/3(Mon) 18:17
ここは、タークス社長室(サムスの私室でもある)
に隣接する、秘書課である。
今ここに、数人の者が集まって何やらやっている
様である。
では早速、部屋の中を覗いてみよう。

まずは、お馴染みとなった、秘書課(いつ出来たんだ
ろう?)課長のウルフ。
白い肌に白い服、ポニーテール気味に、後ろで無造作
にまとめた白に近い銀髪と、相変わらず白一色に統一
されている。
座っているから解りにくいが、ハニュエールの中では
かなりの長身で、同時に均整の取れたプロポーション
を持つ。
そして、外見的に美しいハニュエールの中でも、また
別格と言える美貌も同時に備えており、秘書課を代表
するに、ふさわしい風貌を擁している。

次に、フォマールで黄色い服と帽子、紫のロング
ヘアの、ビーナスウルフ。
彼女もまた、ウルフとは違うタイプの美人である。
今は帽子をとっているので、その髪型と顔立ちが
はっきりと解る。
彼女は、部屋の中に用意されたポットと道具一式で、
お茶を入れている様である。

そして、ウルフと同じハニュエールで、ウルフと
同じ白い肌と白い服を着ていて、ウェーブのかかった
エメラルドグリーンのセミロングのヘアスタイルを
した、ゴッドウルフ。
(ア○ター○ーンのミ○リーに、どことなく似ている
気が、しなくもない。)
そこそこの長身と美貌に加え、プロポーションだけ
なら、ウルフ以上のものを持っている。
秘書課に居るのも、至極当然と言えよう。

彼女達秘書課所属のメンバーは、全員が名前にウルフ
を持つ為、ウルフチームと呼ばれている(らしい)。
もちろん、本名では無くて、コードネームや通り名
や愛称(ニックネーム)である。

そして、この秘書課所属のメンバーの他に、明らかに
場違いな感じのレイキャストが一人。

「それじゃ、チタン。お願いね。」
ビーナスが、今入れたばかりのお茶を入れた、湯気が
立つ湯飲みを、チタンと呼んだレイキャストの前に
置いた。
「了解。」
チタンは、湯飲みを両手で持つと、そのまま口へと
運んだ。

「ズズズ・・・/亘\」

なんと、チタンはレイキャストなのに、(どこにある
か、所在が不明の口で)お茶を飲んだのである。
(ちなみに、どういう仕組みになっているのか不明
だが、ちゃんと味も解るらしい。)
「分析開始・・・。」
そう言うと、チタンの目がチカチカと点滅を開始して、
同時に「ピー、ウイーン、カチャカチャ。」と言う音
を、体から発し始めた。
「温度・・・濃度・・・成分・・・その他・・・。
以上を統合した結果・・・。」
「完成度78%。評価:ランクB。」
「Bか・・・。」
チタンの言葉を聞いて、がっかりした表情を浮かべる
ビーナスであった。
「気を落とさないで下さい。十分おいしいお茶です。」
「ありがとう、チタン。でも、今のままだと、来客や
サムスには、まだ出せないのよね・・・。」

「ズズズ・・・/亘\」

チタンは、残りのお茶を飲んだ。
「それじゃ、次は私が入れるよ。」
そう言うと、ウルフがビーナスと同じ道具とお茶の
葉を使って、お茶を入れた。
「さあ、チタン。飲んでみて。」

「ズズズ・・・/亘\」

チタンは、ウルフが入れたお茶も同じ様に飲んだ。
「分析開始・・・。」
再び、チタンの目が点滅を開始して、同じ様にその体
から音を立て始めた。
「温度・・・濃度・・・成分・・・その他・・・。
以上を統合した結果・・・。」
「完成度99、8%。評価:S。文句無しです。」
「まあね。」
ウルフが、へへんと言った表情を見せた。
「やっぱりウルフさん、すごいなあ・・・。まだまだ
私は未熟です。」
「いやいや、こればっかりは勘と経験よ。」

「ズズズ・・・/亘\」

チタンは、ウルフが入れたお茶も飲み干した。
「私はアンドロイドですから、勘や経験などと言う、
非科学めいた事は解りませんが、ウルフさんが入れた
お茶がおいしいと言う事は、解ります。」
それからしばらく、ビーナスはウルフが入れるお茶と
自分が入れたお茶を飲み比べてみたが、やはりウルフ
が入れたお茶の方がおいしかった。
それは、その場の全員も同じだった。
「う〜ん、なぜでしょう。」
集まりが終わった後も、ビーナスは自分のデスクで
考えていた。
全く同じ条件で入れたお茶なのに、どうして味が
違うのか。
人間やニューマンなら、その時々の気分や体調など、
コンディションも微妙に影響する事もあるだろうが、
アンドロイドのチタンも意見が同じだったのである
から、それは理由にはならない。
「考えてたって、しょうがないか・・・。」
ビーナスは、気分転換も兼ねて、社外へと出かけて
みる事にした。
今は、さして忙しい時では無いし、少しばかり社外
へ出かけた所で、何の問題も無い。
とりあえず、彼女はオフィス街から出て、飲食店が
立ち並ぶエリアへと、足を向けてみる事にした。

       お茶汲みの心得・その1 了
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GCPSO小説・「お茶汲みの心得。」その2
ウルフ [Mail]
12/31(Mon) 19:23
ビーナスは、飲食街の喫茶店や甘味処などを
はしごして、あちこちのお茶を飲み歩いて回った。

「う〜ん、もう飲めないよぉ〜。」

どこかの酔っ払いみたいな事を言いながら、彼女は
公園のベンチでうなっていた。
和洋のジャンルを問わず、お茶と名が付くものは、
全て飲めるだけ飲んだつもりであったが、当然1人
では限界はある。
金を取って客に出すだけあって、どの店のお茶も
それなりに評価出来るものではあったが、やはり
会社でウルフが入れるお茶が、一番おいしいので
あった。

(結局何も解らないままだわ・・・。)

彼女がベンチでうなっていると、声をかけて来る
者があった。

「こんにちわ、ビーナスさん。」
「あら、スクープちゃん、こんにちわ。」

声の主は、スクープガールと言う通り名の、タークス
情報部に所属するレイマールであった。

「何か苦しそうですけど、どうかしたんですか?」
「うん、ええと・・・実はちょっとね・・・。」

ビーナスは、スクープガールにこれまでの事を話して
聞かせた。

「なるほど・・・。」

スクープガールは、ビーナスの言葉にうなづきつつ、
携帯用の端末を立ちあげると、何か調べ始めた。

「だったら、ここへ行ってみたらどうでしょうか。」

スクープガールはそう言うと、何かプリントアウト
した紙を、ビーナスに渡した。

「ここへ行けば、何とかなるかも知れませんよ。」
「ありがとう、行ってみるわね。」

ビーナスはスクープガールと別れると、一度準備の
為に会社に戻った。
会社に戻ると、さっきお茶を試飲したメンバーは、
あらかた仕事に出て行った後で、彼女は1人で出か
ける事にした。
彼女が向かった先は、ガル・ダ・バル島の密林地帯
であった。
時にハンドガン、時にテクニック、そして時に杖で
エネミーをボコりつつ進み、奥に潜む巨大な花の
化け物も倒して、彼女はさらに密林地帯の奥深くへ
と足を踏み入れた。
そして・・・、

「ここが、そうなのね・・・。」

はたして、彼女がたどり着いた場所とは?


       お茶汲みの心得・その2 了
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GCPSO小説・「お茶汲みの心得。」その3
ウルフ
11/26(Wed) 0:42
苦労の果てに彼女がたどり着いた所、それは・・・、

通の間では有名な、知る人ぞ知る、その名も・・・、

「ナウラ3姉妹のケーキ屋。」

であった。
そこで彼女は・・・。

カタンという音がして、彼女の前にティーカップが
置かれる。

「恐れ入ります。」

彼女はそう言って、頭を下げた。

「それで・・・。」
「私達にどんなご用なのかしら?」
「実は・・・。」

ビーナスウルフは、これまでの経緯を語り始める。

「なるほど。」

ビーナスの話を聞いたナウラ3姉妹は、それぞれ
うなづく。

「それで・・・。」
「あなたはお茶を入れる時に、どんな事を考え、
どんな事を思いながら、お茶を入れているの
かしら?」
「え・・・?」

ナウラ3姉妹は言葉を続ける。

「私達は、ケーキを焼く時に色んな事を考えて、
色んな事を思いながらケーキを焼いているの。
でも・・・。」
「やっぱり、ケーキを買って下さるお客様に喜んで
頂ける様に、おいしいと思って頂けます様にと、
そう思いを込めているの。」
「私達は、ケーキを焼く事にこだわりと誇りを
持っているし、ケーキを焼く事が楽しいし、何より
お客様に喜んでもらえる事が、一番嬉しいもの。」
「それが、ケーキ職人っていうものよ。まあ、あなた
はケーキ職人じゃないけど、少なくとも私達はそう
思っているわ。」

彼女達の言葉を聞いて、ビーナスは気がついた。
自分が今までお茶を入れている時の気持ち、どんな
考えでお茶を入れていたかと言う事を。

(そうよ、私に足りなかったものは、きっとこれ
なんだわ。)

ビーナスは、ナウラ3姉妹にお礼を言うと急いで
会社に戻って行った。
そして、タークス本社の秘書室で・・・。

「どう?チタン。」
「ピー、ガチャガチャ・・・。」
「分析終了。成分、その他の総合計の結果・・・。」
「完成度88、5%。ランクA。」
「やった〜!!」
「すご〜い。」
「うん、短期間でよくぞここまで。」

自分の入れたお茶を飲む秘書科のみんなの反応を
見ながら、ビーナスは思った。

(そうよ、私はこれまで上手にお茶を入れる事しか
考えてなかった。飲む人の事を全然思っていなかった
のよ。お茶に気持ちが全くこもってなかったの。)

さて、それから数日・・・。
ウルフが仕事で会社を離れている時、代理として
サムスのお茶汲み係となったビーナスが、サムスに
お茶を出していた。

「あ〜ら、なんか今日のお茶はおいしいわぁ。」
「本当!?」
「ええ、ビーナスちゃんが入れた中で、今までで
一番よぉ〜。」
「やった〜!」
「でもねえ・・・。」
「え!?」
「お茶受けがイマイチだわ。今日はおまんじゅうじゃ
なくて、ようかんが食べたかったのよねぇ。」
「残念ねえ、総合85点ってとこかしらぁ。」
「私のその時々の気分に合わせる事が出来ないと、
とても私のお茶汲み係は勤められないわよ、
オッホッホ。」
「がくっ。」

タークスのお茶汲み係にとって一番の課題は、お茶の
おいしさよりも、いかにサムスの気まぐれに対処する
事かという事を知った、ビーナスウルフであった。


       お茶汲みの心得・完結
レスをつける


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GCPSO小説・「お茶汲みの心得。」後書き
ウルフ
11/26(Wed) 0:57
かなり前回から間が開いてしまって申し訳無いです。

まず、勝手に出してしまったチタンに、この場を
借りてごめんなさい。

DCとGCのPSOで、ウルフはサムスの秘書兼
ボディーガードを勝手に名乗っていて、お茶汲みも
秘書の仕事と言う事で、お茶&お茶受けのセットの
シンボルも作っていました。
PSUだとシンボルが出せないので、ちょっと残念
です。

今回、オチがイマイチだったかなと思いますが、
もし楽しんでいただけたなら、幸いです。
レスをつける



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