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- チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・前書き - ウルフ [8/31(Fri) 5:35]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その1 - ウルフ [8/31(Fri) 6:24]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その2 - ウルフ [8/31(Fri) 7:40]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その3 - ウルフ [8/31(Fri) 8:42]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その4 - ウルフ [9/1(Sat) 22:32]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その5 - ウルフ [9/2(Sun) 5:48]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その6 - ウルフ [9/2(Sun) 6:16]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その7 - ウルフ [9/2(Sun) 7:45]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その8 - ウルフ [9/3(Mon) 2:00]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その9 - ウルフ [9/3(Mon) 2:30]
チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・後書き - ウルフ [9/3(Mon) 2:56]



チームタークスの休日・サムス=アランの夏休み・その3
ウルフ [Mail]
8/31(Fri) 8:42
さて、時と場所は変わって、ここは惑星ラグオルの、
ガル・ダ・バル島の砂浜である。

「お〜い、イルル。そっちはどうだ〜?」
「あい、隊長。こっちも片付きました〜。」

ウルフとイルルである。
二人は、例の社内イベントの海水浴で使用する、
ガル・ダ・バル島の砂浜エリアの掃除をしている
のである。
掃除と言っても、ゴミ拾いなどではなく、モンスター
の掃除である。
ここは、探索・冒険エリアから外れているため、未だ
退治されてないモンスターが居るので、二人は掃除係
として、モンスターの掃除に来たのであった。
もっとも、そういう場所でなければ、落ち着いて社内
イベントで海水浴など、出来ないであろうが。

幸い、ボスクラスのモンスターの姿は無く、ザコのみ
であったため、簡単にカタが付いた。
もっとも、ウルフは現在ハンターレベルで最高の、
レベル200に到達しているため、朝飯前の仕事で
あった。

「ところで、隊長。」
「ん?何?」
「隊長も、今度の海水浴、参加するんでしょ?」
「そりゃ、まあね。」
「で、隊長。」
「何?」
「た、隊長は、ど、どんな水着を?」
「内緒だ。」
「そんな事言わずに、ぜひ。」
「まあ、いいじゃないか。どうせその日になれば解る
事だし。」
「そりゃま、それはそうなんっスけどね。」

美人でスタイル抜群のウルフの事であるから、イルル
じゃ無くても気になる所ではあるが、ウルフは肌の
露出を嫌う傾向があるので、あまり期待は出来そうに
無かった。
ハンターにおいて、それはある意味当然なのであるが、
日常においても、ウルフはその感覚が消えないので
ある。

「それよりイルル。」
「何スかあ?」
「海水浴当日、あまり下らん考えを起こすなよ?」
「(ギクッ)。」
「ははは、大丈夫っスよ、隊長。」
「そうか?何か今、ギクって音が聞こえた様な気が
したけど?」
「いや、たぶん気のせいでしょう、ハハ・・・。」

イルルは笑ってごまかしたが、何かありそうである
のは、ウルフにも何となく解った。
とりあえず、気をつけておこうと、ウルフは思った。

「掃除は終わりましたか?」

二人に声をかけて来たのは、おりんさんだった。

「やあ、おりんさん。」
「今、終わったとこっス。」
「そうですか、お疲れ様です。」
「おりんさん、海水浴は少し先なのに、何かご用?」
「ええ、ちょっと。」

おりんさんは、周りを見回すと、そばのレイキャストに
声をかけた。

「チタン、あそこにしましょうか。」
「了解〜。」

チタンと呼ばれたレイキャストは、何やら荷物を持って
いた。それも、かなりの量である。持ち切れない分は、
砂に埋まらない様に、キャタピラをつけたカーゴに乗せ
ている。かなり大型なので、まだ遠くに停めてあるらし
い。

「おりんさん、それは?」
「ああ、これですか?」

おりんさんは、カーゴを振り返りながら話した。

「即席で、海の家を作ろうと思いまして。」
「海の家か〜。」
「それでチタンが手伝いと言う訳ね。」
「その通り。」
「さて、場所も決めたし、かかりましょうか。」
「了解。」

おりんさんとチタンは、カーゴを回してくると、
海の家の建設にかかった。

「私達も手伝おうか?」
「ありがとう、大丈夫ですよ。簡単だし。」
「そう?」
「はい。」

おりんさんは、チタンが移動させたカーゴの荷台に
乗ると、コンソールパネルを開き、キー入力を開始
した。
すると、カーゴの荷台から、クレーンやらマジック
ハンドやらが出現して、荷台から建設材料をつかみ
出して、海の家の建設を開始した。

「なるほど、これは楽でいいね。」
「です。」
「それじゃ、私達はこれで会社に戻るので。」
「そこらのモンスターは、全部掃除したので、もう
安全ッス。」
「了解しました。」

ウルフとイルルは、おりんさんとチタンに別れを
言うと、パイオニア2の会社に帰って行った。
一方、サムスは色々な事柄を盛り込んだ、海水浴に
おける注意書きをまとめていた。

「出〜来たっと。あとはこれを張り出すだけね。」

その内容とは・・・。

その1
無断撮影禁止。被写体には撮影の断りを入れましょう。
盗撮は論外。基本的に、撮影者には許可証を発行。
また、特殊な撮影機器の持ち込みも御法度。
サムス注:赤外線レンズなんか、持ち込んじゃ駄目よ。

その2
危険物の持ち込み禁止。
私的武器の持ち込みも、同じく禁止とする。
サムス注:花火はオッケーよん。

その3
攻撃テクニックの、基本的使用禁止。
ゾンデ系とバータ系は、特に厳禁とする。
サムス注:理由は、解るわね?

その4
あらゆる雑貨・提供品は、無料。
サムス注:浮き輪やゴムボート、その他雑貨、
あらゆる物は、会社で用意しま〜す。
もちろん個人で持ち込んでもいいわよん。

「まあ、こんな感じかしらね。また細かいことは、
その時言えばいいわね。」

サムスは、とりあえずまとめた注意書きを、掲示板に
張り出そうと、社長室を出た。
その時、ちょうど戻って来た、ウルフとイルルに
出会った。

           第3話 了



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